バックカメラを自分で交換してみた記録。
購入7年目のフォレスター(SJ)のバックカメラが映らなくなってしまった。車検の時に聞いてみたところ、
「おそらくカメラ本体の水没。純正のカメラは在庫がなく取り寄せると3万円かかります」
との返事。さすがに高いと思い、まずは自分でできそうか調べてみることにした。
フォレスターのナビはDIATONE SOUNDNAVI(NR-MZ90)。純正のリアカメラは「BC-20M」であるようだ。
検索すると、安くても16000円くらいする。これを買えば解決するのかどうか?いろいろ調べてみたが、わからなかった。というかこれでも高い。
最終的に2300円の中華バックカメラに交換して問題なく使用できたが、自分のような素人がゼロから調べながら試行錯誤するのはとても大変だったので後に続く者達の参考になるよう記録を残すこととする。
付属の説明書。日本語が怪しい。
・バックカメラはどのような仕組みで動くのか?
調べてわかったことを挙げていく。
シンプルなバックカメラは、①電源+ ②電源ー(アース) ③映像+ ④映像ー(アース)の配線を適切に行えば動くらしい。
電源については、12v対応のものや6v対応のカメラがある。電圧を間違えれば壊れる可能性がある。
我が家のフォレスターの場合、バックカメラから出た線は謎の4ピンカプラーにつながっており、どのピンが何の役目かがわからなかった。
市販のバックカメラの説明書を見ても、カプラーが付属しているようなものはなさそうで、これはディーラーによる手作業品と思われた。
テスターで調べてみると、6vの電圧が来ているものは電源と思われたが、残りがアース2か所と映像?
総当たりで試すことも考えたが、自分には判定が難しいと思われたためカプラーでの接続は諦め、直接接続してみることを決断した。失敗してもよいよう、2300円程度の12v電源対応バックカメラを購入。
電源はバックランプから取るのが一般的であるようだ。まず後方のランプを外してみた。(奥まったところにあるネジを外すのにソケットレンチが必要。2000円でセットを購入した。)バックランプは後ろ方向に平行に引っ張るようにすると外れる。
ちなみに今回の作業に当たっては以下のサイトを参考にさせていただいた。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2958686/car/2566554/4754000/note.aspx
最低限必要と思われる道具をここで紹介しておく。
電圧テスター
内張りはがし
ドライバー
ソケットレンチ
絶縁ゴムテープ
六角レンチ(小さいもの)
まず、ギアをバックに入れた際に12vの電圧が入る線を探した。
バックランプ電球から出た線は6ピンのカプラーに入っていく。
車側のカプラーから該当する線をたどると、ラゲッジルームの横、後方ピラーの内側につながっていた。
とあるサイトで求めるものは茶色の線であるとの情報を得て、確認したところまさにその通りだった。ここでは12vの電圧が来ていた。
純正のカメラは6vで動いていたようなのだが、途中で何が起きていたのかは調べてもわからなかった。
ともかくこの茶色の線にカメラの電源の線を接続した。(カッターで皮膜を剥いて、電線同士を絡めて絶縁テープを巻くだけの原始的な方法。)間違った電圧の線をつなぐと、ヒューズボックスのヒューズが飛ぶので注意。自分は3回飛ばした。
ボディアースは近傍にそれらしきものがあり、カメラのアース線はそこに接続した。
ちなみにバック電源を確認する際は、エンジンをかけず窓だけ開けられる状態にしてギアをバックに入れれば車は動かないので安心である。
自分はそれを知るまで普通にエンジンをかけてサイドブレーキをかけてからギアをバックに入れて作業していたが、非常に危険である。
映像の入力も本来後方に来ているはずだが、わからなかったのでナビまで直接配線しなければならない。これにはエアコン周囲の内張りをはがしてナビを一度取り外す必要がある。ナビを固定しているロックナットを外すには専用のソケットが必要で、これは車検証入れに入っているはず。
映像入力の線をナビに接続する。ナビの接続マニュアルはネット上にしかないのであらかじめ探しておこう→ http://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/carnavi/manual/pdf/n871l69940.pdf
上の画像の赤丸部分が映像入力である。ここにカメラ側の映像+の線をつないだ。
動作テストをしたところ、無事に映像が得られた。
ガイド線の角度は合っていないがまあOK。
あとは配線の取り回しだけ。バックドアの内張り剥がしやガーニッシュ剥がしはまあまあ大変であったが、道具をきちんと揃えておけばさほど困難はないと思われる。
配線をまとめると、
- 電源+ →バックランプへ行く12Vの線に接続
- 電源ー、映像ー →適当にアース
- 映像+ →取りまわして直接ナビに接続
3万円かからずにすんだのも良かったが、自分でカメラ交換を成し遂げた達成感、車の配線に関する知識も深まり、貴重な経験となった。
みなさんもぜひカメラが壊れた際は自分での交換にチャレンジしていただきたいと思います。
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